シール印刷のホクトエスピーブログ
オンラインショップはこちら後払い可能

原紙ロールのつなぎ目について

カテゴリー : 吉田 シールのこと2017年05月26日

yoshidasan9  吉田です。

弊社では、既製サイズによる社内印字をするための無地ロールや、お客様ご指定のサイズに抜き無地のままロール紙を納品させていただいたりと、いわゆる「抜き」と言われる作業を行っております。

当然、抜き作業をするにあたり元になる原紙をメーカーさんより仕入れるのですが、その際に「巻き指定」と言い原紙1巻を何メートルで巻いて、それを何巻で納品して欲しいという指示を出すことがあります。

 

例えば、総メーター数で1,800メーター必要な時は600メーター×3巻で納品して下さいといった感じです。

 

仮に、1,800メーターの原紙を1巻で納品されたらその原紙はかなりの直径になり大きさ的にも重さ的(紙ってまとまると凄く重いんですよ)にも機械にセット出来ませんし、また100メーターで18巻納品されては保管場所確保の面や、何回も機械にセットし直さなければならず効率的ではありません。

 

しかし、そこは原紙メーカーさんもプロですからこちらが何も伝えなくても程よいメーター数と巻数で納品してくれます。

 

そんなシール原紙ですが、たまに赤いテープが貼られた部分のある原紙が納品されます。

IMG_2182 <シール面>    IMG_2183 <セパレーター面>

これは原紙の取り都合の問題で、メーカーさんが「ここで原紙を繋いでますよ」という目印なのです。

もちろん赤いテープの貼られていない原紙を、弊社の作業の中で原紙同士を繋ぐ場合もございます。

 

そこで興味深いのが、原紙を繋ぐ時の切り口が、原紙の幅に対して直角な切り口ではなく少し斜めな切り口で繋ぐことなんです。

 

この斜めに切って繋ぐ理由として、

・直角に切る場合に比べて、斜めの方が繋いでいる面積が大きくなって繋ぎ目が強い。

・直角だと、繋ぎ目部分で折れ曲がってしまって使用しにくい。

・直角だと、機械の中を紙が通っていく時にスムーズに通りにくい。

などの点があげられます。

 

お客様に届く際には、赤テープが混入しないよう弊社にて透明フィルムで繋ぎ直しますので繋ぎ部分が目立つことはございません。

IMG_2184

 

ただ中には、繋ぎ部分がわかるようにとのご指示をいただく場合もございますので、お客様のご使用用途に沿った対応をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。