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ユポ・サクションタックとは

カテゴリー : 樋口 シールのこと2022年12月02日

<樋口です。

本日のタイトルのユポ・サクションタックとは、ユポ・コーポレーション社の開発した素材の商標名となります。

また、メーカーはサクションタックについて『平面に繰り返し貼って剥がせる微吸着シート』と謳っています。

そこで今回はサクションタックという特殊なタック紙についてのご紹介をいたします。

 

第一にこのサクションタックの素晴らしいところは粘着剤を使わずにシールのように貼ることができること。

つまりは一定期間貼って、後に剥がしてもまったく糊残りの心配がないシールが作成できるということです。

この粘着剤ゼロで貼り付く素材というのは、より高度な技術開発があってこそのものだと思います。

糊残りさせたくないという課題に対しては、これまで再剥離(さいはくり)糊という、『糊残りの少ない、またはほぼない』粘着剤は存在していましたし、そのこなれた価格から現在も需要が高い糊剤があります。

ただし再剥離糊と表記はしているものの、何度も貼って剥がすうちに微細な埃や汚れが付着して糊の強さが弱まってしまったり、剥がす時の引っ張る力で素材が破れたり皺が入ったり。さらには変形してしまったりも。

よって、何度も繰り返し貼って剥がせる、と言い切れるものではありませんでした。

 

対してサクションタックは繰り返し貼って剥がせるといいます。これは『微吸着』という機能が為せる業で、二つ目の素晴らしいところと言えます。

この『吸着』という機能について、ユポの貼り合わせる面側(シールなら粘着剤が付く面)の全体に吸着層を付与しているそうです。

(肉眼では見えない極小の吸盤がびっしりと付いているようなイメージでしょうか)

その吸着層の寄りの写真はこちらですが、やはり見た目は普通です。

サクションタックのセパレーター(剥離紙)は特殊で、次の写真の様に半透明(透明の場合もあります)のフィルムになっています。

このように素晴らしい機能を持つサクションタックではありますが、下記のような注意点もあります。

「繰り返し貼って剥がせる」の前にわざわざ「平面に」と入れている通り、ガラスやステンレスなど、面の平滑性が高い部分には割としっかり貼り付きますが、凹凸がある部分に貼ってもすぐに剥がれてしまいますので注意が必要です。

サクションタックの価格は高価になりますし、必ずご発注の前に実際に貼り付ける場所への確認テストをお勧めします。

また、微吸着となっていますのでガラスなどの平滑性の高いところであっても、強く・しっかりとは貼り付きません。誰もが簡単に剥がせてしまえる。という点もご想定いただいていたほうがよいと思います。

 

以上、本日はユポ・サクションタックのご紹介でした。

 

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