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スクラッチシールとは

カテゴリー : 樋口 シールのこと2021年09月27日

 <樋口です。

本日はスクラッチシールのご紹介と、その機能から他にどのような用途が考えられるかを投稿させていただきます。

 

まず皆様が『スクラッチ』と聞いて思い浮かべるのが『削ってアタリ・ハズレが分かる』スクラッチカードだと思います。

削る行為を加えることでイベント参加者がより楽しめて販売促進効果も高いツールだと思います。子供には特に人気があるのではないでしょうか。

削ってカスが出るタイプ、出ないタイプとありますが、本稿では旧来の削りカスが出るタイプが対象となります。

スクラッチカードは懸賞・キャンペーンの内容とアタリ・ハズレの文字をあらかじめ印刷したカードの削る部分(アタリ・ハズレ)に銀色の特殊な印刷を施すことで完成します。

特殊な印刷=シルクスクリーン印刷のことですが、カードを印刷する一般のオフセット印刷機とは異なる別機へセットしてからの2次加工となるため、1000枚以下の小ロットの製作の場合どうしても単価が高くなってしまう傾向にあります。

そこで小ロットでも単価を抑えてスクラッチカードを作成できないか、というご要望から生まれたのがスクラッチシールです。

つまりはスクラッチ部分がシールになっています。

シールなのでイベント前に手貼りする必要はありますが、直径20mmの円形など、サイズと形状が定まっていればカードデザインはイベントごとに変更可能で、カードの必要枚数印刷費のみでスクラッチカードが作成できます。

スクラッチシールの画像はこちらになります。(代表的な円形のスクラッチシールのサンプルが残っておりませんでした。ご容赦ください。)

このように見た目は銀色の目隠しシールとなります。

 

寄りの写真です。粒子状の銀色面となっていて、スクラッチカードのそれの見た目に近いです。

こちらの横長四角のスクラッチシールはイベント・キャンペーン用途ではなく、情報保護の目的で受注いたしました。

 

たとえば、クローズド会員向けサイトにおけるアカウント登録番号の安全な通知方法としてスクラッチシールを用いることもできます。

 

 

運営側はこの番号部分を隠してスクラッチシールを貼り、登録者へ送付。

 

 

手元に届いたら登録者が自ら削って自分の番号を確認して正式登録する、という流れです。

 

 

すべて削ってみると、このように透明のフィルムが残ります。

そうです。この透明フィルムの上に銀色を特殊印刷しているシールがスクラッチシールでした。

透明フィルムがあるおかげで、削りすぎて番号が識別できなくなるのを防げますし、改ざん防止にもなります。

 

このようにスクラッチシールは貼るだけでスクラッチカードの代わりになることに加えて、いろいろな情報を保護するために使用することもできます。

さらに、その情報を知るための『削る』というひと手間を『ワクワク感』の方向へ向けることができれば、無味乾燥でない素敵な情報保護ツールになると思います。

 

もしこのようなスクラッチシールを作ってみたい、というご相談がございましたら是非ホクトエスピーまでお問い合わせください。

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