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特色指定(色見本)について

カテゴリー : 瀧 シールのこと2023年05月26日

<瀧です。

印刷業界での色の指定は、「CMYKによるカラー4色」「現物色見本(出力見本)」「特色指定」がありますが、その中の「特色指定」についてご説明いたします。

まず初めに特色とは、カラー4色では表現できないあらかじめ調色されたインクのことです。「蛍光色」や「金銀」などもあります。

たとえば、一概に「青」といっても藍色のように濃い青から、空色のように薄い青といった具合に、色の表現は様々です。はっきりと「この青色です」と伝えるためには、基準となる色見本が必要になります。

特色の場合の色見本は、「PANTONE(パントン)」や「DIC(ディック)」などの色見本帳を使用します。

色見本帳には、色の一つ一つにナンバーが割り振られている為、そのナンバーを伝えればだれでも同じ色を正確に知ることができるというわけです。

 

特色指定には、PANTONEやDICを使うと説明しましたが、その色見本帳の名前は販売している企業名がそのまま使われています。

例えば、下の画像にある色見本帳の正式名称は「PANTONE フォーミュラガイド」ですが、PANTONE社が販売している色見本帳は全て「PANTONE(パントン)」で伝わります。

こうした色見本帳は世界中で使用されており、私たちが普段目にするブランドやお店のロゴなどにも使われています。イメージカラーを忠実に再現するなら、色見本帳を使った特色指定は必須というわけです。

ただ、こうした見本帳は印刷現場やデザイナーにとっては必須アイテムですが、印刷物を依頼するお客様側としては持っていない方も多いのではないでしょうか。

購入するとしたら基本色セットだけでも1~2万円と高価なものとなっていますし、個人的な意見で言えばWebでも色見本を見ることができるので、そちらを参考にしてからでも良いと思います。

(※ただし、パソコン等のモニターで確認する色は、彩度も明度も違うことから色味が若干異なる点にはご注意ください。)

 

ちなみにパントン社が毎年開催している“今年の色(流行色)” を決める「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2023」に、鮮やかで力強い赤「Viva Magenta 18-1750(ビバ・マゼンタ)」が選ばれました。

「躍動感に満ちた私たちの精神に活力を与え、内なる強さを構築し手助けする色」と表現されていますので、生き生きとして情熱的なブランドであると印象づけたい場合におすすめしたいですね。