上質紙に適した熱転写リボン
弊社ではシール印刷のご注文とともに、熱転写プリンターを使用した印字のご注文も多数いただいております。
印字に使用するシール原紙としましてはアート紙やミラコート紙といったシール表面に平滑性のある白地の紙素材が一般的で、デザインによっては印刷と比べても見劣りしない仕上がりになります。しかし、中には上質紙での印字をご希望されるお客様もいらっしゃいます。
上質紙とは、アート紙やミラコート紙と同様の白地の紙素材ですがシール表面の平滑性が乏しく多少ザラザラしております。
そんな上質紙に印字をする際、アート紙やミラコート紙と同様の設定や仕様で綺麗に仕上がるでしょうか…
そこで真っ先に仕様変更をしなければならないのが、熱転写リボンです。印刷でいうインクにあたる部分です。
この熱転写リボン、印字するシールの素材によって適性の違う3種類ございます。
熱転写リボンのそれぞれの適性につきましては、過去のブログでも触れておりますのでご参照下さい。⇒https://www.hokutosp-blog.com/?p=712
そこで今回は3種の熱転写リボンで上質紙に印字し、どのような仕上がりになるかをご覧いただこうと思います。
印字機の設定は3種とも同設定、リボンは3種とも同メーカーのものを使用しております。
データも3種同じでフォントはDFP平成ゴシック体 W7、ポイントは上から23pt、16pt、10pt、8pt、5ptとなっております。
それでは、まずは「レジンリボン」を使用した印字です。
視認できなくはないですが、大部分が擦れてしまい製品としてはクオリティーの低いものになってしまいます。しかし、敢えてこの風合いを好まれるお客様もいらっしゃいます。
次に、「セミレジンリボン」を使用した印字です。
多少擦れはありますが、レジンリボンに比べますと大分見栄えが良くなりました。
しかし文字の縁や小さい文字になりますと、やはり擦れが目立ってしまいます。
最後に、「ワックスリボン」を使用した印字です。
セミレジンリボンと比べ、ほぼ擦れもなく文字の縁や小さい文字もはっきりと印字ができているのではないでしょうか。
このように上質紙に印字をする場合はワックスリボンが一番適しておりますが、デザインやフォントによってはワックスリボンを使用しましても擦れてしまう場合がございます。
今回は上質紙での熱転写リボンの適性でしたが上質紙以外の材質でも印字のご注文を承っております。ただ、リボンの適性が合わず印字が出来ない素材もございますので、まずはお問い合わせ下さい。
また、お客様には安心してご注文をいただけるよう、本製品を作成前にサンプルをお出しし、実際に確認していただいてから量産ということも可能ですのでお気軽にお申し付け下さい。
印字ラベルのお見積りはこちら⇒https://www.hokutosp.com/inji/index.html
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