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費用を抑えて一枚のシールの中に金と銀の2色を表現する

カテゴリー : 樋口 シールのこと2025年01月07日

 <樋口です。

本日のタイトルについて、みなさんはどのような方法をお考えになりますか?

印刷費用は使用する色の数に比例して増加します。

1色のデザインよりも2色のデザイン、カラー4色のデザイン、そして金や銀などの特色や指定色が加わるだけ費用も増加します。

仮に今回なるべく費用を抑えて4色カラーのキャラクターに金と銀も入れてより豪華に見えるシールを作りたいというご要望があるとします。

費用の制限が無ければ白地の用紙にカラー4色、特色の金と銀を加えて計6色で印刷する。これが一般的な方法であることに間違いはありません。

 

一方で、疑似金(ぎじきん)、疑似銀(ぎじぎん)というワードをお聞きになったことはありますか?

これはCMYKの基本色の配合やグラデーションのデザインを施すことによって金や銀のように見える色のことを指します。

これならカラー4色分の費用で製作可能ですが、やはり金と銀の輝きを表現することはできません。

また、輝きという面では特色金、特色銀のインクを使用して印刷した場合でも銀紙や金紙のような輝きは望めないのが現状です。

銀紙や金紙のような紛れもない銀色、金色を表現するには『箔押し』という加工方法がありますが、これはさらに費用が上がりますし、細い線やグラデーションなどは表現できないという弱点があります。

 

金や銀の本来の輝きを担保しつつ、CMYK(青赤黄黒)の基本色のみの印刷で金銀2色を1枚のシールに同居させる方法。これは実現できます。

それは銀色の用紙にある配合の黄色を印刷して銀を金に見せる。という方法です。

言い方を変えると銀の部分は印刷なし、金の部分は特別な黄色を印刷する、ということになります。

 

特別な黄色=銀の上にのせて金色に見える黄色ですが、一言で表現すると『少しくすんだ黄色』となります。

弊社としておすすめの配合は下記となります。

C(シアン)青:15%、M(マゼンタ)赤:25%、Y(イエロー)黄:80%

不思議ですが、銀色のベース地に赤と青を少し混ぜた黄色のインクを刷るとゴールドカラーに見えます。

しかしながら、この特別な黄色にずばり正解の配合はありません。あくまで弊社としておすすめの配合となります。

 

最後に一枚のシールに4色カラーと金と銀が同居した実物サンプルの接写した画像をお見せします。

いかがでしょうか?接写して見ると、印刷の網点が見えます。これはつまり銀色のベースにくすんだ黄色を印刷していることの証左となります。

カタカナ文字は印刷を施していない銀の地色がそのまま見えている部分です。

また、キャラクターの部分には4色カラーインクを印刷する前に白インクを印刷しています。透過性の低い白インクを下地にすることでカラー4色が銀の地色の影響を受けにくくなるためです。

同様なシールをご検討でしたら是非ホクトエスピーまでご相談、お見積りをお願い致します。

 

お見積りのご依頼はこちら

https://www.hokutosp.com/seal/form.html

 

 

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